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異彩ノ雫

第228章  八ノ月 Ⅲ




水をうった庭先に

ひとときの風が立つ



雫を湛えて震える花たち…


クレマチス

シルクジャスミン

ワレモコウ…



たおやかに 清しいさまは

誰のために咲くものか



炎天を兆す高みへ

朝告げの鳥が翔んでゆく







【朝風】


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