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異彩ノ雫

第230章  八ノ月 Ⅲ ②




濡れ続ける額を拭えば

仰ぐ空を雲が走る



冷たく 熱いしぶきは

胸奥を疼かせ

愛しい命が想われる



荒ぶる風よ 疾く過ぎよ…!

爪をひそませ 黙して渡れ







【台風】


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