テキストサイズ

異彩ノ雫

第236章  八ノ月 Ⅲ ⑤




遠響く澄んだ音色…



束の間の微睡みから覚めれば

夢心地に見つめる空を

雲が流れる



どしゃ降りの雨が

洗いあげた風…


躊躇いがちに風鈴をそよがせて

ゆく夏の 夕暮れを告げる







【驟雨】


ストーリーメニュー

TOPTOPへ