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異彩ノ雫

第238章  恋文 (二十六)




…ええ、わかっていました
あなたがさすらい人であると

何を求め
何から放たれようとしているのか…


けれどそれは
私には意味のないこと
何であれ
あなたはあなたなのですから



どうぞ
私をお連れください

たとえ地の果てであろうとも
あなたと共にいられるなら
そこが
私の想いの還る場所ですもの







(了)


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