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異彩ノ雫

第30章  九ノ月 ⑤




さようなら…

さようなら、

さようなら。



窓ガラスを雫がつたう



またいつか…

またいつか、

━━ またいつか。



映る瞳に涙を描いて



ひとしきり

隠した想いを濡らす雨音



長い 長い 秋の夜…







【たまゆら】


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