ただあなただけを見つめる
第6章 半同棲
あれから一週間。
私はアパートにこもりっぱなしだった。
なぜか?
暁がバイトから帰ってくるまでは【外出禁止】になっているのだ。
あれから暁は毎日家に来て寝泊まりしている。
すっかり彼氏気取り!
まぁこの部屋は私の部屋だから出ようと思えば出れるんだけどさ……
暁がうざいくらいメール送ってくるんだよね。
昨日もちょっとコンビニ行っただけで、【どこいるの?】だもん。
とんでもない束縛男!
だから仕方なくお家にいるのです…。
「暇…」
最近テレビつまんないし。
時計を見ると夕方。
そろそろバイト終わる時間か…
「てゆうか暑い!」
節電中でクーラーを強にできないし…。
ベッドの上でうなだれていると、メールが来た。
【今バイト終わった!】
そんなん知るか!
くわっ!と携帯に牙を向く。
あー…喉かわいた。
アイス食べたい。
この時間帯はいつもコンビニに行くのに…。
「あ、そうだ。」
私はメールを打った。
【アイス10個買ってきて!】
こんな暑い中部屋に閉じ込めるんだから、それくらい買ってきて当然よね!
ふんだ。