ただあなただけを見つめる
第8章 バイト
「で、バイトなんだけどさ。」
椅子に座り、さっそく暁が話を振る。
「あーその件だけどね。
うちはメンズのアクセサリー店なんだけど、
まぁこの通り、日中はほとんど客いないんだよね。」
「はぁ……」
それってバイト願い下げじゃん。
暁、どうゆうつもり?
「ちなみにここのアクセサリー俺のハンドメイドなんだ。
で、やってもらいたいって言うのが日中の店番ね。」
えっ!?
仕事あんの?
「俺、昼間は客来るかもだから、アクセサリーつくんの深夜なんだ。もう眠いわけ。
んでね。
えっと、夏帆ちゃん?が来てくれたら日中にこもって作業進められるんだけど、どうかな?」
なるほど。
そうゆうことか。
暁をちらっと見ると、「どう?」と言っている。
どうやら暁は賛成のよう。
「じゃあ…やります。」
「ありがとう。
じゃあさっそく明日から来てもらっていいかな?
レジとか教えたいし…開店30分前くらいに来てくれる?」
「わかりました。」
こうして私のバイトが決まった。