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ただあなただけを見つめる

第8章 バイト





金や銀のアクセがいっぱい…



髑髏の指輪や、ゴツゴツしたピアス、ギラギラしたブレスレットなど様々。


これみんな旭さんの手作りなんだぁ。



「ふぁぁー…
夏帆ちゃん、お昼食べよ。」

「あ、はい。」



いつの間にお昼になっていたのか。


旭さんがコトッとカウンターにサンドイッチとコーヒーを置く。



お客さん…ほんとに来なかった。


そんなことを考えながら椅子に座ると、旭さんがクスリと笑った。



「……何ですか?」

「ううん。夏帆ちゃんって暁の彼女なんでしょ?」

「あれは暁が勝手に言ってるだけで、彼女じゃないです。」



そう言ってサンドイッチを頬張る。


まったく、彼氏気取りしやがって。



「でも、暁のお気に入りってことは間違いないよね。
夏帆ちゃんって、暁にしては珍しいタイプの女だからびっくりしちゃった。」

「へぇ…」



暁、私みたいなのタイプじゃないんだ。


まぁ見た目的にギャルがお似合いだよね。

金髪のつけまつげバッサバサみたいな?



「暁、夏帆ちゃんに出会う前はヤリチンって呼ばれるくらい女好きで有名だったんだよ。」



コーヒーを飲みながら、旭さんはふふっ、と笑う。



暁がヤリチン?


……意外だ。



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