ただあなただけを見つめる
第11章 約束
目を覚ますと、カーテンから光が漏れている。
……朝?
私、朝まで寝ちゃってたんだ…
「ん…夏帆起きたか?」
「暁…」
今日も暁の方が早起きだった。
暁はニコニコしながら私を見つめている。
「…何よ?」
私は軽蔑するような目つきで睨む。
暁はそれでも「ふふふ」と笑っていた。
「夏帆とエッチできて嬉しかったー!」
ギュッと抱きしめられる。
…あぁ、そんなことだろうと思った(笑)
「よかったね。」
私はあえてそっけなく返事する。
「え、何それ。
夏帆は嬉しくねぇの?」
不安げに私の顔を覗き込む。
そりゃ暁は気持ち良かったかもしれないよ?
でもねぇ……
「あんたね、中出ししないでよ。妊娠したらどうすんの?」
そう、暁はイクと同時に中出ししてきた。
私は未成年で無職、暁だってフリーター。
妊娠したらどれだけ大変だと思うのよ!
「……ごめん。
何かイマイチ、コントロールできねぇんだよなぁ。」
「だったらゴムしてよね。」
プイッと暁に背を向ける。
暁は「はいはい…」とブツブツ呟いていた。