ただあなただけを見つめる
第3章 再会
お腹すいた。
久しぶりにファミレスでご飯でも食べようかな。
そう思って近くのファミレスに入った。
空いてる席に座り、メニューを開く。
ハンバーグでいいや。
店員を呼ぶベルを鳴らす。
「ご注文はお決まりですか」
「ハンバーグセットひとつ」
……
………
「…あれ?あんた…」
え?と上を向くと、
「「あ」」
二人の声がリンクした。
こないだの彼だったのだ。
「朝起きたらいなくなってたから、気になってたの。」
「あんまり気持ち良さそうに寝てたから起こせなくてさ。」
バイト中らしいが、深夜だったこともありお客さんは少なく、私は彼と話し込んでいた。
「元気そうでよかった。
傷も治ったんだね。」
ハンバーグを頬張りながらニコリと笑う。
「おう…。おかげさまでな。」
照れ臭そうに金髪頭をかく。
笑うと目元がクシャッとなる。
「へぇ…。笑うとイケメンじゃん。やっぱり傷はない方がいいよ。」
「……!」