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もし国民的アイドルのマネージャーが風俗嬢だったら

第10章 桃井翔の事情①

菜々子は黙って楽屋の隅で正座をしていた。

俺の邪魔をしないよう気遣っているらしい。

そこそこ利口なのか。

身体中が熱くなり意識が朦朧としてきた。

相当熱が上がってきているらしい。

二時間後には本番だというのに。

原稿に目を通すことすら儘ならない。

ぶつけ本番でやるしかない。

「一時間半経ったら起こしてくれ」

菜々子にそれだけ告げると眠りに落ちた。

眠っている途中で口元に
キスをしている感覚を覚えた。

夢か現実か分からないが
それはとても心地よかった。

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