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もし国民的アイドルのマネージャーが風俗嬢だったら

第10章 桃井翔の事情①

「桃井さん。本番30分前です」

俺を起こしたのは菜々子ではなく
アシスタントディレクターだった。

楽屋には菜々子の姿が無く
俺は毛布を掛けられている状態だった。

「マネージャーさんから原稿預かってます」

アシスタントディレクターから
原稿を手渡され
ざっと目を通す。

「これ……望月に頼んだのか?」

……違う。

一瞬そう見えたが読めば読むほど
引き込まれる文面であり
これまで望月と俺で作成した原稿を
遥かに上回る出来だった。

「菜々子さんが書き上げました」

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