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もし国民的アイドルのマネージャーが風俗嬢だったら

第12章 小野智の事情②前編

「バッサリ切っちゃうつもりだったから
丁度良かったッ」
「ごめん……ホントにごめん……」

菜々子は鼻唄交じりに
窓ガラスに映し出された自分を眺める。

「結構似合うじゃんッ。……って智が
褒めてくれないから自画自賛してみる」
「菜々子は……何でも似合うよ」

俺の為に……

俺だけの為にここまでしてくれた菜々子に
これ以上の要求をしてはいけない。

いいじゃないか。

各メンバーしか知らない菜々子が居たって。

そんな邪念はクソくらえだ。

「これも私に似合いそうッ」

リビングの端に掛けてある
白い綿シャツを菜々子が手に取る。

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