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もし国民的アイドルのマネージャーが風俗嬢だったら

第14章 枯葉雅紀の事情②前編

「俺と友達になってよ」
「えぇ?どういうこと?」

菜々子はヘアカタログを閉じた。

「友達としてしか好きになれないから」

そう言うしかないだろう。

自分にもそう言い聞かす。

「そうなんだ……ぅん……分かったよ」

あっさり承諾された。

やはり俺なんて菜々子にしてみれば
そんなもんなんだ。

これで俺は楽になれる。

菜々子……おまえもそうだろ?

「じゃ、そういうことでよろしく」
「ぅんッ。よろしくねッ」

これでいい。

俺だけが菜々子の友達だ。

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