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もし国民的アイドルのマネージャーが風俗嬢だったら

第4章 枯葉雅紀の事情①

「いつから……濡れてるの?」

菜々子の顔と割れ目に視線が行く。

「プロデューサーに捕まってる私を
雅紀くんが助けてくれたでしょ?」
「あ……あぁ……そうだっけ?」
「ぅん……その拍子に私の肩を抱いたでしょ。
その時……かな……」

その程度のことで濡れるってッ!

「菜々ちゃんて濡れやすいの?」

馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿……

俺は何を聞いてるんだッ!

「意識しちゃうとそうみたい」
「そ……それだけで?てか、俺のこと
意識してるってホントに?」

菜々子と会ったのは今日で二度目。

一度目なんて挨拶しか交わしていない。

事実上は今日が初対面と言っても
いいくらいだ。

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