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もしも願い 一つだけ叶うなら

第1章 現状

二宮side

デビューはしたものの、小さい仕事はあるけど大型の仕事はない。夜中のレギュラーとラジオ、個人の仕事がほばなし。

みんなはボチボチ、個人の仕事が入りだした。俺だけ暇なのか…

かといって、彼女がいる訳じゃないし、友達も少ない。やることはゲームぐらい。
俺、ヤバいよな…

仕事がないからお金ももちろんない。
だからってバイトしたいが顔バレしてるから無理だし…

相葉さんは今日は仕事だし、大野さんは…休みなはず。「何してる?」とメールしたら返事が帰ってきた。

智『家で絵描いてる』
相変わらずだな…誰に見せる訳でもなく…。なんであの人は俺らとデビューしたのか謎だよ。

それを言えば、俺も翔ちゃんもだけど…

ニノ「家に行っていいか」とメールすると『いいよ』と返事がきたから、大野さんの家に行くことにした。

ーーーーーーーーーー
電車で45分と徒歩15分、まぁまぁ距離がある。明日、仕事一緒だからここから出かけたらいいや。

インターホンを鳴らすと大野さんが出てきた。

智「ニノ、おはよう」

ニノ「おはよう、ご飯食べた?まだかなと思って牛丼買ってきた」

智「ありがとう」
Tシャツに短パンのラフな格好、休みなのに遊びに行かないで1日、絵を描いてんのかな…
二階に上がり、そのまま、自分の部屋に入れてくれた。

8畳ほどの部屋、部屋のあちらこちらに画材が散らかってる。
テーブルの上の描きかけの絵をどけて、二人で牛丼を食べた。

ご飯食べるだけだから10分もかからない。食べ終わると仕事がない二人でボーっとしている。
そしていつもの…

智「何する?」

ニノ「何したい?」
やりたいことなんてない。何するのも金がかかるだもん。

智「ないかな…」
やりたいことをやり尽くした訳じゃなくて、若い時からジュニアで仕事してたから遊びを知らない。

時間はあるのに遊ぶ方法を俺らは知らないだよな…。昼の14時、仕事もない、やりたいこともないなんて、男二人で何してだろう…


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