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もしも願い 一つだけ叶うなら

第1章 現状

大野side

ニノの目覚ましが鳴ったので、目が覚めたけど正直まだ眠い。
眠いなと思いながらニノを見ると俺のほうを見て笑ってる。何で?

声をかけると俺の寝癖が酷いからと言うけど、耳を真っ赤にしてる…

ニノって表情は変えないけど、恥ずかしいことがあると耳が真っ赤になるんだよな。
そんなことより起きないといけないことはわかりつつも眠い、目が自然と閉じていく…

するとニノが足で俺の体を揺らしてる!
昨日から俺を足で…と思ってムカついたから足を引っ張ってやった。

まさかバランス崩して俺の上に倒れてくると思わず、とっさだったので受け止めることが出来なかった。
ニノの体が落ちてきた、ニノの体重が俺の体にのしかかる…

「「いたっ…」」

目を開けるとニノの顔が目の前にある、目が合うと俺が足を引っ張ったことを怒ってる。
いや、お前が足で人を起こすほうが悪い…

俺の上から動かないので、冗談で「襲うなよ、もうエッチ」と言った。
それが悪かった…ニノは怒ったりすると逃げないで向かってくるんだった。

「襲う」言葉に反応して俺にキスをしてきた。
普段なら「やめろ」って冗談で怒ったりするけど…、この状況でこんなことしたら…

俺は冗談で済むけど、他の人なら逆に襲われても文句言えない状況。
自分の可愛さ、どんな目で見られてるか分かっていない。
俺に甘えてると言えばそれまでだけど、ちょっとふざけるにもほどがあるなと思ったので、
お灸を据えてやることにした。

ニノの体をひっくり返して、俺が上に被さってやる。ニノの両手を抑えつけてやった。
状況が飲み込めてないのか、ニノが目を丸くしてる。

智「襲うってどういう意味が分かっての?こういうこと言うんだよ…」

そのままキスをしてやる、さっきのようなお遊びではなく、本気でキスをしてやる。
俺が上になって両手を抑えてるから抵抗しても逃げられない。無理やり口を開かせて舌を入れてやると、
逃げるニノの舌を追いかけてやる…
しばらくすると息ができないのか苦しい表情を見せたので唇を離してやる…

怖かったのか目を潤ませてる…
やり過ぎのような気もするけど自分の身を守るのは自分だけ、言葉で言うより態度で教えてやった。

智「冗談でもこんなことすんなよ」
ニノの手を離して、立ち上がりニノを残して部屋を出ていく。

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