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もしも願い 一つだけ叶うなら

第1章 現状

二宮side

朝、携帯の目覚ましで目が覚めた。
朝の9時過ぎ、10時からリハーサルだから9時半に迎えが来る。それまでに用意しないと…
少し離れた布団で大野さんが気持ちよさそうに寝ている。

やっぱりこの人が彼女を抱くなんて本当にイメージが出来ないな。
意外に激しかったりして…、そう思うとちょっと笑ってしまった。

智「何が…面白いの…?」
声をかけられてびっくりした、寝ぼけながらも俺のほうを見ている。

ニノ「大野さんの寝癖が酷いから」
俺の考えがバレた気がして、とっさにウソをついてしまった。でもそのウソは本当でもあるんだけど…

智「耳が真っ赤だよ…、今何時?」

ニノ「9時過ぎ、起きて用意しないとマネージャーが迎えにくるよ」
返事はするけど起きようとしない。
おい、待て!起きないとヤバいんだって。昨日とまた同じじゃなかと…

ニノ「ちょっと、二度寝しないでよ」
大野さんの体を足で揺すってやると…

智「悪い足はこれか!!」
足首を掴まれて引っ張られて、バランスを崩して大野さんの上に倒れ込んだ…

智「うっ!!」
ニノ「うっあ、ごめん」
大野さんの顔が目の前、二人で顔を見合しながら…。あれ?俺が悪いじゃないじゃん。

ニノ「アンタが突然足引っ張るからだろ!」

智「足で蹴るからだろ…いつまで俺の上にいるの?襲わないでよ。もうエッチ!」
この野郎、どの口がそんなこと言うんだ!!ちょっとムカついたので襲ってやれ…
そのままキスしてみた。

智「ちょっと何やってんの?」

ニノ「襲ってんの」

智「あっ、そう…」
あれ、何この反応…、数秒後には俺が大野さんの下になっていた。

っちょっとあれ??

智「襲うってどういう意味が分かってんの?こういうこと言うんだよ」
両手を抑えつけられて、身動きができない…
そのまま大野さんの顔が俺の近づいてくる。
そのまま唇を重ねられる、さっきの遊びのようなキスじゃない。

ニノ「ううっ…」
冗談じゃない??唇を開けられて舌が入ってくる…
逃げても俺を舌を追いかけてくる…
息ができないくなってきたと思ったタイミングで唇を離してくれた

智「冗談でもこんなことすんなよ」
本気の低い声、今まで見たことないぐらいの真面目な表情だった。

そういって一人、タオルと歯ブラシをもって部屋から出ていった。正直何が起こったのか理解できなかった。

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