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もしも願い 一つだけ叶うなら

第1章 現状

大野side

嵐になってからメンバー同士で喧嘩をしたことがない。言い合いになり、ピリっとした空気になることは何度もあるけど全員大人なのか、冷めてるのか、手を上げたことがない。

俺は基本、怒ることもないしキレることはない。俺よりみんなが年下だからってこともあるけど、
そんな態度すら見せたことがない。

けど今回ばかりはニノのために厳しいところを見せた。普段見せたことのない態度だし、本気でやったから怖がらせたかもしれない。ニノを布団から引っ張り上げた時、手が震えてた…

これから一緒の部屋で寝てくれないだろうな…

リハーサル前の準備運動中にこんなことを考えてたら、翔ちゃんが俺の肩を叩いてきた。

翔「いつまで準備運動すんの?リハ始めるよ」
完全に周りが見えてなかった、慌てて床から立ってリハーサルが始まる。
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翔「ああ…忘れてる」
相「もう、何でなんだよ」

ニノは一人余裕で間違えることなく、しばらく踊っていない曲を平然と踊っている。

松潤「ニノはホントすごいな…」

みんな、肩で息をしながらニノを見ている。

ニノ「忘れないだけだよ」
聞いた相手を間違えた…

振付師「まだ最初の一曲だよ、今日は3曲は覚え直ししないと間に合わないよ。新しいことすんでしょ?」

潤「ああ、くそ。さっ、やろう」
声をかけられて、全員であたまから踊り直し…

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3曲振り直しが終わったら時間は18時になっていた。
どんだけ踊らすんだよ、もう、動けない…

翔「どんだけ踊んだよ」
相「もう動けない…」
ニノ「あああ…もう、やだ」
智「しんどいな…」
潤「きついな…」

全員が床に倒れ込んでいると…

振付師「お疲れさん、明日もあるからね。翔ちゃんと相葉ちゃんは細かいところ忘れないでね。
じゃあ、明日ね」

翔・相「「はぁ~い…」」

床にへばっている姿をみてスタッフが笑っている。
いや、お前らもやってみろって言いたくなった…
ジュニアだと休めるけど、出ずっぱりはしんどいな。

今日はここまでとなったので、みんなでまた合宿所に戻る。
汗だくだし、気持ち悪い、風呂入りたい。

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