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もしも願い 一つだけ叶うなら

第2章 進展

大野side

ボロボロなく泣くニノを抱き締めながら考えた…
人に好きっていうのは勇気がいる、まして男の俺だし、メンバーだし…
勇気がいったはずだ。

投げられたボールは返してやらないと…

ニノだから俺はキスしたんだ。俺になつくニノが可愛くて心配だからと言う理由だったけど、
説明すればいいところを行動した後先考えずにキスした俺が悪い、責任はちゃんと取るよ…

智「ニノ…どうにもならないことはないよ…でも俺ズルいから彼女とは別れない…
先進むかどうかはニノが決めて…」

ニノ「えっ?どういう意味…」

智「キスした責任は取るよ…俺とどうしたい?」

ニノ「どうしたいって?でもそんな…」
動揺してる…言われた意味が理解できないかな…。
ズルいこと言ってるなんて百も承知だ。それをどうするかはニノが決めればいい…

智「ニノが望めば…」

ニノ「でも彼女いるし…」

智「彼女は彼女、ニノはニノ。どっちがどうかなんて俺はない、
両方大事。それが嫌ならやめろよ。」

どう考えても常識から逸してることも自覚はある。
でもニノはニノ、彼女は彼女。どっちがなんて選ぶことはできない。

ニノがどうしたらいいのか困ってる…俺の気持ちを焚き付けておいて…
どっちもどっちだな…そう思うと笑えてきた…
ニノが俺の体を強く抱きしめ直してきた…

ニノ「大野さんを頂戴…俺だけ見て…」

智「後で嫉妬して泣くなよ、わかった?」

ニノ「わかった…」
そういうとまたボロボロを泣いている、また泣かしてしまった…
俺の胸で嗚咽しながら泣くニノが可愛くて仕方がなかった。

智「ニノ…ズルくてごめんな…」
返事できないのか、顔を横に振って返事する。でも俺はズルい。
頭と背中をずっと泣き止むまで撫でてやる…しばらくすると落ち着いてきたのか、俺の顔を見てきた…

智「ん??」

ニノ「き…す…ちょうだい…」
恥ずかしそうに俺の目を見て言ってくる。
泣き過ぎて目が真っ赤だし…涙と鼻水で顔がドロドロだな…
ふふふっ…

ニノ「笑うなよ」

智「顔がドロドロなの(笑)、拭いてやるからほら」
そういってテーブルの上のティッシュを取って顔を拭いてやる。
鼻もかませてやる…

智「ニノ…やめるなら今だよ、いいの?」

ニノ「欲しいものくれるんでしょ…?」
覚悟を決めたんだったら、俺の全部あげるよ…

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