Liar Game 〜1×5〜
第4章 疑惑の印
今日の櫻井さん…どこか冷たかった。
そりゃあ首元にキスマークがないか念入りに調べた僕もあれだったけど…
いつもの櫻井さんなら
櫻井『家まで送ろうか?』
って、一言くれるはず。
別に毎回送ってもらおうなんてそんな図々しいことは思っていない。
でも…その一言があるだけで優しさが感じられる。
櫻井さんはとっても優しい人のはずなのに……
聖輝「やっぱり僕…嫌われてるのかな…」
あれだけキスマーク付けられて…普通なら優しく接することなんてできないもん。
きっと櫻井さんも我慢してたんだろうなぁ…
聖輝「ハァ…申し訳ないなぁ…」
早くキスマークの痕が消えますように…
僕は心の中で祈りながら歩いた。