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Liar Game 〜1×5〜

第2章 きっかけ



櫻井「ふぅ…ごちそうさまでした。」


聖輝「ごちそうさまでした。」


櫻井「あぁ…マジで美味かった!」


聖輝「ふふ、櫻井さんが美味しそうにご飯食べてくれて僕も嬉しいです!」


櫻井「いやぁ…もう箸が止まらなくてさ。」


聖輝「あははっ、喜んでくれてよかったです。」


櫻井「はぁ…美味かったぁ…」


聖輝「僕お片付けしますので、櫻井さんはゆっくりしててくださいね。」


櫻井「うん、ありがとう。」


涼野くんは食器を流しに持っていき、食器を洗い始めた。


櫻井「……。」


食器を洗ってる涼野くんを見ると、まるで新婚生活を送ってるように思える。


涼野くんは将来いいお嫁さんになるだろうなぁ……


あっ、涼野くん男の子だっけ。


涼野くんって全然男の子に見えないんだよなぁ…


見た目もそうだけど、声も高いし仕草も可愛らしいから…


聖輝「よいしょっと……ふふっ」


目が合うと小さく手を振りながら俺に微笑んでくれた。


その笑顔…本当に癒される…


俺だけにずっと微笑んでほしい……


聖輝「よいしょっと…ふぅ…お片付け終わりました。」


櫻井「ありがとう。ごめんね、全部やらせちゃって…」


聖輝「いえいえ、気にしないでください。」


櫻井「いやぁ…今日は本当ありがとう!」


聖輝「いえいえ、こちらこそ櫻井さんと一緒にご飯食べられて嬉しかったです。」


櫻井「俺も、涼野くんと一緒にご飯食べられて嬉しかったよ。」


聖輝「わぁ〜嬉しい!ありがとうございます!」


櫻井「ふふっ」


聖輝「あっ…もう21時半かぁ…」


櫻井「そろそろ帰る時間だね。」


聖輝「はい、明日も朝早いので…」


櫻井「じゃあ家まで送るよ。」


聖輝「あっいえいえ!電車で帰りますので大丈夫ですよ?」


櫻井「いいよ、車で送ってあげる。」


聖輝「そっそんな、ご迷惑なんじゃ…」


櫻井「いやいや、ご飯ごちそうになったんだからこれくらいさせて?」


聖輝「そうですか…じゃあ…お言葉に甘えて…」


櫻井「うん、じゃあ行こっか。」


俺は上着を羽織い、車のキーを持って家を出た。

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