Liar Game 〜1×5〜
第5章 罠
櫻井「ところでさ…智くん。」
大野「なに?」
櫻井「ニノが言ってたこと…気になるんだけど?」
大野「ニノが言ってたこと?」
ピッ
二宮『この盗聴器入りのボールペン、翔ちゃんから貰ったんだよ?』
聖輝『そっその証拠は…?』
二宮『ふふ、大野さんに聞けば分かる。』
聖輝『大野さん…?』
二宮『そう、大野さん。』
ピッ
櫻井「これって…どういうこと?」
大野「どういうことって言われても…」
櫻井「ニノにボールペン渡したの智くんだよね?もしかして…盗聴器のことしゃべった?」
大野「なっ?!しゃべるわけねぇだろ!つーか俺が盗聴器だって知ったのニノに渡した後だったじゃん…」
櫻井「そうだよなぁ…」
盗聴器入りのボールペン。
俺が智くんに頼んでニノにボールペンを渡してもらった。
その時は智くんにも盗聴器入りのボールペンのことは言ってなかった。
それなのに、何故バレたのか…
盗聴器のことだけじゃなく…
俺が絡んでることも……
そして、ニノの意味深な言葉…
あいつ…やっぱり只者じゃないな…
大野「なぁ翔くん…危ないと思うんだ。」
櫻井「危ない?」
大野「ニノ、さっき盗聴してた時も…何かいつものニノじゃなかったし…」
櫻井「あれがあいつの本性だよ。」
大野「違う!ニノは…もっと可愛い奴なんだよ…何で涼野なんかに……」
櫻井「智くん。」
ガッ!!
大野「??!」
櫻井「人間は、みんな裏の顔持ってるんだよ?」
大野「裏の…顔…?」
櫻井「そう、裏の顔。」
大野「……。」
ニノの本性を見る為に、智くんに、松潤に電話を入れるように頼んだ。
涼野くんと2人きりになった時、どういう反応を見せるのか。
すげぇ気になる。
あいつ、可愛らしい顔して中身相当黒いからな。
『あなたが狙ってる獲物、私がいただきましたので。』
櫻井「ククク…ニノと勝負かぁ〜面白くなってきたなぁ!」
宣戦布告されたらますます燃える。
その勝負、受けて立つよ。
最後に笑うのはどっちだろうね?
櫻井「ククッ…楽しみだよ…」