テキストサイズ

Liar Game 〜1×5〜

第8章 もうひとつの顔



松本「何かすごい雰囲気のお店だね…」


大野「場所分かった?」


松本「スマホで地図開いて何とかね。」


大野「あははっ、そうか。」


このお店は裏通りにあるから地図を見ないと分からない。


いわゆる隠れ家。


松本「それにしても大野さん、こんなお店よく知ってたね。」


大野「ジュニアの頃、ダチと適当にこの辺歩いてたら見つけた。」


松本「あははっ、そうなんだ。」


大野「メンバー連れて来たの松潤が初めて。」


松本「えっマジで?」


大野「うん、ここ…俺にとってすげぇ落ち着く場所だから、誰にでも紹介したくねぇんだよ。」


松本「へぇ…」


大野「とりあえず注文すっか。」


松本「あっうん。」


適当にお酒とご飯を注文し、松潤とゆっくり時を過ごす。


松本「大野さん…」


大野「なに?」


松本「いや、俺に話があって呼び出したんだよね?」


大野「あぁ、うん。」


松本「話って…?」


大野「あのさ、松潤にお願いがあって…」


松本「お願い?」


大野「うん、あのね…翔くんを止めてほしいんだ。」


松本「えっ?」


大野「翔くんの暴走を…止めてほしい。」


松本「いや、ちょっと待って…暴走って…?」


大野「…翔くん……狂い始めている。」


松本「狂い始めているって…どういうこと?」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ