Liar Game 〜1×5〜
第2章 きっかけ
聖輝「あっあの…櫻井さん…」
櫻井「ん?」
聖輝「いや、何か今日…カッコよくないですか?」
櫻井「えぇ?それっていつもはカッコよくないって聞こえるんだけど。」
聖輝「あっいや!そうじゃなくて、その…キャップとメガネしてるから…」
櫻井「あぁ、これね。変装みたいなもんかな。」
聖輝「変装?」
櫻井「うん、外出る時にファンやマスコミにバレたらややこしいなって思って。」
聖輝「あぁ、なるほど。」
櫻井「涼野くんは変装しないの?」
聖輝「僕は…特に気にしないですね。」
櫻井「へぇ…絡まれない?」
聖輝「絡まれることありますけど、僕人としゃべるの好きなので。」
櫻井「へぇ……」
聖輝「でも…何か新鮮でカッコいいです…」
櫻井「そう?ありがとう。」
メガネや帽子を被っている櫻井さんは見たことがなかった。
それに、今日の格好もすごくワイルド系でワインレッドのシャツに黒のデニム姿。
おまけにネックレスとブレスレット、ピアスまで付けている。
昨日会った時と全然違う……
聖輝「……。」
櫻井「どうしたの?」
聖輝「えっあっいや…何でもないです!」
やばいやばい…
カッコよすぎて見惚れちゃってた…
聖輝「あっ、ここ左に曲がったら家着きます。」
櫻井「左ね、了解。」
何だろ…すごくドキドキしてる…
昨日会ったばっかりなのに…
どうして……
櫻井「着いたよ。」
聖輝「えっ?あっはい!」
どうしちゃったんだろ…
僕、しっかり!