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Liar Game 〜1×5〜

第2章 きっかけ



僕の部屋に入ったことあるのは、両親とマネージャーさん、あとは親友の光樹くんだけ。


芸能人を家に招くのは初めて。


ワンルームだから狭いってバカにされそうで怖い……


櫻井「どんな部屋に住んでるんだろ、楽しみ。」


聖輝「いやいや、狭くてびっくりすると思いますよ…?」


ガチャンッガチャッ


聖輝「どうぞ。」


櫻井「お邪魔しまーす。」


聖輝「えっと、ここに座ってください。」


パチッ


電気を付けた。


櫻井「うわっ…えっ?」


聖輝「なっ何ですか?やっぱり狭いですか…?」


櫻井「あっいや…すげぇ可愛い部屋だなって思って…」


僕の部屋はまるで女の子のようなメルヘンチックな感じ。


テーブルは白で、カーテンの柄は黄色のギンガムチェック。


ベッドは白と黄緑色の水玉模様で、ベッドサイドには大きなぬいぐるみが3つある。


ちなみに、細長いカエルのケロちゃんは僕の抱き枕。


聖輝「あっあの、あんまり見ないでください…恥ずかしいです…///」


櫻井「いやぁ…すごいね、男子学生が住む部屋じゃないよ。」


聖輝「……。」


そうだよね…


男でこんなメルヘンチックなお部屋に住んでるなんて…


あり得ないよね……


櫻井「クスッ可愛いね。」


聖輝「えっ?」


櫻井「涼野くんらしいお部屋だなぁって思って。」


聖輝「そっそうですか?」


櫻井「うん、俺はこういう部屋好きだよ?」


聖輝「ほっ本当ですか?!」


櫻井「うん、物も少ないし、色合いもよくてすごく落ち着く。」


聖輝「わぁ…ありがとうございます!」


こんなお部屋を褒めてくれた…


でも…きっと、僕に気を使ってくれたに違いない。

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