Liar Game 〜1×5〜
第10章 鎖
櫻井「大丈夫?」
聖輝「はい…ありがとうございます…」
櫻井「涼野くん、昨日部屋の前に集まって来た人の顔って覚えてる?」
聖輝「いっいえ…僕の両隣に住んでいる学生さんくらいしか…」
櫻井「両隣?」
聖輝「はい…その2人が最初に僕の前に現れたんです…」
櫻井「なるほどね…もしかしたらその2人のどっちかが犯人かもしれない。」
聖輝「あっでも…2人とも寝起き顔でドアを開けながら僕に話しかけてきたので…」
櫻井「うーん…あとの人は知らない人だった?」
聖輝「そうですね…ちょっと混乱してて覚えてなくて…」
櫻井「そっか…」
聖輝「最近…こんなことばっかり…」
櫻井「ん?」
聖輝「変な無言電話や盗撮写真が送られてきたり…そして今回」
櫻井「ちょっちょっと待って、盗撮写真ってなに?」
聖輝「…この間ポストに…僕の写真が入った封筒が入ってて…」
櫻井「えっ…?!」
聖輝「ぐすっ…あまりにも恐怖で誰にも相談できなくて…寝込んじゃって……」
櫻井「そんな…」
聖輝「ぐすっ…僕…嫌われてるんですかね…?」
聖輝「男のくせになよなよしてて…ジャニーズって名乗って…調子乗ってるって思われてるんですかね…?」
櫻井「……ねぇ涼野くん。」
ギュッ
櫻井「しばらくの間さ、一緒に住まない?」
聖輝「えっ…?」