Liar Game 〜1×5〜
第11章 糸
〜相葉side〜
相葉「くそっ!!大野の奴…余計なことしやがって!!」
ガンッ!!
相葉「もうすぐしたら松本潰せると思ったのに…!!」
マジで最悪!!
相葉「くっそ…イライラする…!!」
「あっあの…相葉さん…?」
相葉「えっ?」
話しかけてきたのは俺のマネージャーの高田くん。
相葉「あっあぁ、ごめんごめん。」
高田「いえ…大丈夫ですか…?」
相葉「うん、大丈夫だよ!それより例のやつどうだった?」
高田「あっはい、探偵に頼んであいつがよく利用するホテルに1週間張り込んでもらったんですけど…成果なくて…」
相葉「そっか…あいつ絶対裏あると思うんだよな…」
俺達は今、ある人気タレントを失脚させようとスキャンダルを狙っていた。
理由はマネージャーがすごくいじめられたから。
最初はどうでもよかったけど、そのタレントの裏の顔を見てみたいという好奇心が強くなり、この計画を進めている。
まぁ、元々そいつのこと好きじゃないんだけどね。
高田「…そういえば……」
相葉「なに?」
高田「あの人…一時期別の部屋に暮らしていたんですよ…」
相葉「えっ?」
高田「自宅とは離れた場所に部屋を借りていて…今はどうなのか知りませんが。」
相葉「へぇ…仕事場所から近かったの?」
高田「いえ、むしろ遠かったです。今思えば何で山の近くに部屋を借りたんだろう…」
相葉「…その住所って覚えてる?」
高田「あっはい、確かこのメモの最初に……あっあった、これです!」
相葉「ここか…何かありそうだね?」
高田「頼んでみます?」
相葉「うん。」
高田「じゃあ連絡してきます!」
相葉「うん、よろしく。」
人の化けの皮を剥がすのってどんな気持ちになるんだろう。
きっと最高にゾクゾクするに違いない。
これが成功したら今度は……
嵐の番だ。