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Liar Game 〜1×5〜

第13章 生け捕り



相葉「…ぷっ、あひゃひゃひゃ!!」


松本「なっ何だよ…?」


相葉「あひゃひゃ!ごめんごめん、可笑しくてつい。」


松本「何が可笑しいんだよ?!」


相葉「んふふ…答えは簡単、松潤から俺に教えてくれたんだよ?」


松本「は…?」


相葉「ずーっと前にさ、ロケで九州まで行った事あったでしょ?あの時の夜、2人で飲んでさ〜」


松本「九州……あっ……」


北九州の呑み屋か……


相葉「覚えてない?松潤ったらベロベロに酔っちゃってさ〜もう大変!」


松本「ベロベロに……」


相葉「その時にね、松潤教えてくれたんだよ?涼野くんと運命的な出逢いをしたって。」


松本「運命的な出逢い…?」


相葉「んふふっ、まさに運命だよね〜!」


相葉「だって、街中で気になった子が自分の後輩として芸能界デビューしてきたんだから。」


松本「……。」


相葉「ねぇ松潤…このままでいいの?」


松本「えっ?」


相葉「涼野くん、放っておくと他の人に取られちゃうよ?」


松本「取られるって……」


相葉「最悪なことが起きちゃうかも。」


松本「最悪なことって…」


相葉「さぁ?俺の勘だけどね〜」


松本「……。」


相葉「俺、ビール持ってくるね〜」


やっぱり…昔と人格が違う……


元々は明るくて無邪気で愛らしくて…


そして何よりも素直な奴だった。


でも……


相葉「あっ!枝豆発見〜!」


最近のまーは怖い…


時々ふと背筋がゾッとするようなことを言ってくる。


ついさっきだって……


相葉「松潤〜!乾杯しよ〜!」


松本「あっあぁ、うん…」


いつもキラキラ輝いている元気印の相葉雅紀は何処に行ったんだ……


相葉「カンパーイ!」


カンッ!


松本「……。」


彼と交わしたお酒は…


どこか特別苦く感じた。

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