Liar Game 〜1×5〜
第3章 出逢い、そして再会
〜櫻井side〜
朝目が覚めると涼野くんの姿がなかった。
明日朝早いって言ってたから家に帰ったんだろう。
時刻は9時半。
今日は昼から仕事だからまだまだ余裕はある。
ベッドから起き上がり、リビングに向かうと、テーブルにはサンドイッチと小さなメモがあった。
『おはようございます。サンドイッチ作りましたので、食べてください。鍵は玄関ポストの中に入れています。昨日は本当に助かりました、ありがとうございました。』
櫻井「ふふっ…助かりましたか…」
涼野くん…きみは本当にバカだな。
頭良いのに、こんな芝居にころっと騙されて…
まぁでも、きみの単純でバカなところ、嫌いじゃないよ。
だってバカじゃなかったらこんなことしようと思わなかったし。
櫻井「ふふっ…獲物を手に入れるまであと少し……」
ここから更にきみを追い詰めるよ。
俺はサンドイッチを食べながらある人に電話をかけた。
櫻井「…もしもし?お願いしたいことがあるんだけど……」