Liar Game 〜1×5〜
第4章 疑惑の印
櫻井「昨日9時半に起きてさ…顔洗って普段着に着替えようとした時に気づいた。」
聖輝「こっこれは……」
櫻井「俺さ、一昨日酔ってたでしょ?俺が寝てる間に変なことしたんじゃないの?」
聖輝「そっそんな…ぼっ僕も櫻井さんが寝てすぐに眠気がきて…」
櫻井「じゃあこの痕はどう説明するんだよ?!」
聖輝「?!」
櫻井「一昨日はなくて昨日の朝にあった。つまりキスマークを付けるチャンスがあったのは俺が寝てた時だけ。」
櫻井「無意識に俺の身体で遊んでたんじゃないの?」
聖輝「むい…しき…に…?」
櫻井「ハァ…どうしてくれるんだよ…!!」
櫻井「こんな身体じゃ仕事もやりにくいし、彼女ともしばらく会えねぇし……」
そんな…まさか……
まさかこれ…本当に僕が……?
聖輝「あっあの……」
櫻井「なに?まだしらばっくれるの?」
聖輝「あっ…その……」
櫻井「あーあ、マジ最悪…!!」
もしかしたら僕が……
無意識にやったことかもしれない…
聖輝「……ごめん…なさい……」
櫻井「えっ?」
聖輝「僕…まったく覚えていないんですけど……僕が付けたのかもしれません……」
櫻井「……。」
聖輝「ごめんなさい…本当に…ごめんなさい…!!」
櫻井「……。」
怒ってるよね…
だって…せっかく彼女さんと久々に会うって言ってたのに…ダメになっちゃったんだよね…?
僕のせいで……
櫻井「…ハァ…もういいよ。」
聖輝「えっ?」
櫻井「付けられたのは仕方ないことだし、俺も酔ってたから…もしかしたら涼野くんに変なことしたかもしれない。」
聖輝「櫻井さん…」
櫻井「俺もそこまで鬼じゃないから。」
何て優しい人なんだろう…
こんなことされても、許してくれるなんて……