テキストサイズ

Liar Game 〜1×5〜

第4章 疑惑の印



僕は罪な男。


罪なき人へ異常な愛を押しつけて…


段々と濃い関係へと巻き込んでいく。


まさか…こんな気持ちになるなんて…


だめ…だめだめ!


こんな関係は絶対だめ!!


だって…僕も櫻井さんも男だし…


櫻井さんには…愛している人がいるから……


こんなこと…誰にも相談できないよ…


誰にも……


櫻井「んっ…涼野くん…?」


聖輝「櫻井さん……」


櫻井「どうしたの?」


聖輝「えっ?」


櫻井「涙…」


櫻井さんの左手が僕の涙を拭う。


聖輝「ごっごめんなさい!僕…」


ギュッ


聖輝「!?」


櫻井「涼野くん…大丈夫、俺…涼野くんの気持ち…全部受け止めるから…」


聖輝「櫻井さん…」


僕に優しい言葉をくれる。


僕を傷つけないように…


櫻井「涼野くん、仕事は?」


聖輝「あっ…今日はお休みです。」


櫻井「そっか、俺9時には局に行かないといけないから…しんどかったら休んでていいよ?」


聖輝「じゃあ…もう少しだけ…」


櫻井「うん、スペアキー出しておくね。」


聖輝「はい……」


櫻井さんの言葉を聞いて、僕は再び眠りについた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ