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Liar Game 〜1×5〜

第4章 疑惑の印



〜櫻井side〜


『会いたい。』


彼女から連絡が入っていた。


昨日会えなかったからなぁ…


キスマークのせいで。


櫻井「…ふふっ…」


会いたい……か。


今、彼女に対する愛はない。


嫌なところはない。


むしろ完璧な彼女。


だからつまらない。


女はどこか足りないくらいが一番いい。


そう、ひとつだけ欠けているパズルのようにね。


でも、このまま放ったらかしにして彼女を崩壊させてしまうのは都合が悪い。


櫻井『来週絶対時間作るから。』


俺は彼女にそう連絡し、仕事に向かった。

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