問題児とオタク少女
第5章 篠田璃子の闘い
まずは、敵の様子を伺わなくちゃ。
ということで、富士崎真衣周辺の人々に聞き込みを開始した。
彼女は女子から結構人気で、バレー部所属。
一目置かれたアタッカーだそうだ。
あ!同じバレー部のはるちゃんに聞いてみよう!
「真衣ちゃんすごいの!ほんとにアタック上手いの!尊敬しちゃうよね!」
何事も無かったように言ってる。
きっと、口止めされてるんだろうな…あの事。
しかも全然嬉しくない答えだし!
などと思いながら、
「あはは…そうなんだ。へー。ありがとうはるちゃん…」
サラッと済ませた。
それにしても尊敬って…
みんなが富士崎真衣を尊敬しちゃあ困るのよね!!
ああ…どうしよう…
膝を抱えてうずくまっていた。
「なんだ?どうしたんだよ」
いきなり声が聞こえ、顔を上げると…
「た、谷村ぁ!?」
まさかの人物だったため、後ろにひっくり返りそうになった。
「なんだよ!んな大げさに!」
谷村が逆にびっくりしたようだ。
「ご、ごめん…!」
…からの沈黙。
あ。そういえば、谷村とはまともに話したこともなかったっけ。
まじか。
それでなんでみゆ子の恋を応援できたんだよ!
親友失格だよお前っ!
「なあ、篠田。お前…さっちゃんの親友だったよな?」
谷村が聞いてきた。
「うん。大親友だぜい!で?なんでそんなことを?」
親友失格かもしれないけど…というのは付け足さないでおいた。
「大親友…なんだよな?」
谷村が、不敵な笑みを浮かべた。
その時何故か、私にはその笑みの真意を理解することは到底無理かな、と思ったのだったー。
ということで、富士崎真衣周辺の人々に聞き込みを開始した。
彼女は女子から結構人気で、バレー部所属。
一目置かれたアタッカーだそうだ。
あ!同じバレー部のはるちゃんに聞いてみよう!
「真衣ちゃんすごいの!ほんとにアタック上手いの!尊敬しちゃうよね!」
何事も無かったように言ってる。
きっと、口止めされてるんだろうな…あの事。
しかも全然嬉しくない答えだし!
などと思いながら、
「あはは…そうなんだ。へー。ありがとうはるちゃん…」
サラッと済ませた。
それにしても尊敬って…
みんなが富士崎真衣を尊敬しちゃあ困るのよね!!
ああ…どうしよう…
膝を抱えてうずくまっていた。
「なんだ?どうしたんだよ」
いきなり声が聞こえ、顔を上げると…
「た、谷村ぁ!?」
まさかの人物だったため、後ろにひっくり返りそうになった。
「なんだよ!んな大げさに!」
谷村が逆にびっくりしたようだ。
「ご、ごめん…!」
…からの沈黙。
あ。そういえば、谷村とはまともに話したこともなかったっけ。
まじか。
それでなんでみゆ子の恋を応援できたんだよ!
親友失格だよお前っ!
「なあ、篠田。お前…さっちゃんの親友だったよな?」
谷村が聞いてきた。
「うん。大親友だぜい!で?なんでそんなことを?」
親友失格かもしれないけど…というのは付け足さないでおいた。
「大親友…なんだよな?」
谷村が、不敵な笑みを浮かべた。
その時何故か、私にはその笑みの真意を理解することは到底無理かな、と思ったのだったー。