問題児とオタク少女
第5章 篠田璃子の闘い
生ぬるい風が吹く昼だった。
現在私はどこにいる?
はい。ここにいます。
今、谷村に雑用として扱われながらコンビニにいます。
さっきまでは、スーパーにいて、荷物持ちをさせられました。
あぁ?!
どうしてこうなった?!
突然脳裏に昨日の出来事が浮かんだ。
「大親友…なんだよな?」
谷村が不敵な笑みを浮かべたあの時。
この時のこいつの気持ちなんぞ考えたことがない。
だけど、わかる。
こいつは…
ーみゆ子に恋をしているということをっ!!
バチンッ!
「おい、なんだよ。どうした?」
谷村が、思い切り背中を叩いてくる。
そのため、過去へと戻りかけていた私の頭は無理矢理現実へと引き戻された。
「痛っ!!ちょっと加減ってものを知らないの?!キュートな女の子になんてことを…!」
「少なくともお前だけはキュートな女の子じゃない。」
即答され、さらにムカついた。
「うん、キュートじゃないかもねぇ?でもさあ!私、女の子だよ?!一応!」
一応って…と、クスクス笑いながら、
「早くこっち来い!作戦開始するぞ!」
谷村は言った。
「しょうがないなぁ!…で?何すんの?」
「…ナイショ♡」
ーうざい。
この、端から見ればラブラブなこの状況を一番見て欲しくない人が見ていたことを、私たちは知らなかった。
知らなかった…。
璃子って…谷村のことを…?
まさか。
そんなことないよね。
…ていうか、どうでもいいよね!
うん。
私には…関係無いんだ。
ジメジメとした気持ちの悪い風が吹く。
ひっそりと咲いた小さな恋の花は、その風に吹かれて消えていったー。
現在私はどこにいる?
はい。ここにいます。
今、谷村に雑用として扱われながらコンビニにいます。
さっきまでは、スーパーにいて、荷物持ちをさせられました。
あぁ?!
どうしてこうなった?!
突然脳裏に昨日の出来事が浮かんだ。
「大親友…なんだよな?」
谷村が不敵な笑みを浮かべたあの時。
この時のこいつの気持ちなんぞ考えたことがない。
だけど、わかる。
こいつは…
ーみゆ子に恋をしているということをっ!!
バチンッ!
「おい、なんだよ。どうした?」
谷村が、思い切り背中を叩いてくる。
そのため、過去へと戻りかけていた私の頭は無理矢理現実へと引き戻された。
「痛っ!!ちょっと加減ってものを知らないの?!キュートな女の子になんてことを…!」
「少なくともお前だけはキュートな女の子じゃない。」
即答され、さらにムカついた。
「うん、キュートじゃないかもねぇ?でもさあ!私、女の子だよ?!一応!」
一応って…と、クスクス笑いながら、
「早くこっち来い!作戦開始するぞ!」
谷村は言った。
「しょうがないなぁ!…で?何すんの?」
「…ナイショ♡」
ーうざい。
この、端から見ればラブラブなこの状況を一番見て欲しくない人が見ていたことを、私たちは知らなかった。
知らなかった…。
璃子って…谷村のことを…?
まさか。
そんなことないよね。
…ていうか、どうでもいいよね!
うん。
私には…関係無いんだ。
ジメジメとした気持ちの悪い風が吹く。
ひっそりと咲いた小さな恋の花は、その風に吹かれて消えていったー。