問題児とオタク少女
第9章 気持ちの準備
告白…かぁ。
自分、絶賛お悩み中。
振られたら…って考えるとなぁ。
そんなネガティブ思考のまま、教室へと入った。
その日の1時間目は、音楽祭でのクラスの委員を決める、という内容だった。
まあ、俺には関係ない、と思っていたら、
「やります…!」
一人の手が挙がった。
その手の主は…
(さっちゃん?!)
まさか…
そんな積極的な性格じゃないし、ならないと思ってたんだが…。
なら…しょうがねえ。
「んじゃ、俺やるよ。」
めんどくさいけど、さっちゃんと一緒なら…いいかな…なんて。
その日の1時間目は嬉しすぎて、あっという間に終わった気がした。
「じゃあ、頼んだよ!」
担任はそそくさと教室を出て行く。
俺とさっちゃんは、ただ呆然としていた。
「毎日、居残らなきゃならないなんて…」
さっちゃんが嘆く。
「まあ。早く終わらせればいいっしょ!」
早速作業に取り掛かる。
今日は、大きな紙に課題曲の歌詞を書かなければならないらしい。
するとさっちゃんが即座に聞いてきた。
「谷村、彼氏いんの?」
「いや、彼氏いたらやばいから。」
「あ、間違えた。彼女いんの?」
などという不毛な会話をしてから、本題に入った。
「別にいないけど。だからどうした?」
サッと返答し、さっちゃんの答えを待つ。
「私…ね。彼氏できたんだぁ!」
すごい笑顔でさっちゃんが言う。
今ではその笑顔が苦しくて苦しくて。
見ていられなくて俯いてしまった。
何故だろう。
涙も出てくる。
あーあ。
さっちゃんに見られる。
早く…泣き止まなくっちゃな。
自分、絶賛お悩み中。
振られたら…って考えるとなぁ。
そんなネガティブ思考のまま、教室へと入った。
その日の1時間目は、音楽祭でのクラスの委員を決める、という内容だった。
まあ、俺には関係ない、と思っていたら、
「やります…!」
一人の手が挙がった。
その手の主は…
(さっちゃん?!)
まさか…
そんな積極的な性格じゃないし、ならないと思ってたんだが…。
なら…しょうがねえ。
「んじゃ、俺やるよ。」
めんどくさいけど、さっちゃんと一緒なら…いいかな…なんて。
その日の1時間目は嬉しすぎて、あっという間に終わった気がした。
「じゃあ、頼んだよ!」
担任はそそくさと教室を出て行く。
俺とさっちゃんは、ただ呆然としていた。
「毎日、居残らなきゃならないなんて…」
さっちゃんが嘆く。
「まあ。早く終わらせればいいっしょ!」
早速作業に取り掛かる。
今日は、大きな紙に課題曲の歌詞を書かなければならないらしい。
するとさっちゃんが即座に聞いてきた。
「谷村、彼氏いんの?」
「いや、彼氏いたらやばいから。」
「あ、間違えた。彼女いんの?」
などという不毛な会話をしてから、本題に入った。
「別にいないけど。だからどうした?」
サッと返答し、さっちゃんの答えを待つ。
「私…ね。彼氏できたんだぁ!」
すごい笑顔でさっちゃんが言う。
今ではその笑顔が苦しくて苦しくて。
見ていられなくて俯いてしまった。
何故だろう。
涙も出てくる。
あーあ。
さっちゃんに見られる。
早く…泣き止まなくっちゃな。