テキストサイズ

問題児とオタク少女

第2章 自己紹介で始まった?!

「えー…。さ、佐々木みゆです。勉強は嫌いです。漫画とか、アニメが大好きです。今年の目標は漫画、アニメ

好きを増やす事です!お、終わります…」

い、言い切ったぁ〜。死ぬかと思ったよ…。

璃子の方を見るとホッとした表情でこっちを見ていた。

ほんとに上手くいってよかったよ…

席に着くといきなり、「オタク!」という声が聞こえた。

私の事?ていうか、誰だろ。

「は、はい?!」

一応返事した。だけのつもりだったが、なぜか席を立っていたらしい。

みんなの視線が一斉に私の方を向く。

あぁ。私はなんて馬鹿なんだろう。なんで立ったんだ?!変人だわ。

「おい、オタク!聞いてんの?」

横から声が聞こえた。谷村だ。

「あ、はい。聞こえてますけど何か?」

「は?別に。早く座れよ。」

はい?意味不な発言ですよ。谷村さん!あなたが正真正銘の馬鹿だったみたいですね!

…と、心で思いながら、ゆっくりと座った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ