テキストサイズ

花音学園腐男子恋愛日常-後編-

第5章 ~鮮血の最終曲(フィナーレ)~

-真視点-

兄さんも、研磨さんも意識を目を閉じて意識を失ったみたいだな。

「一応、死んだかどうか確かめるか…。」

ひょっとしたら、意識を失っただけでまだ生きてるかもしれないし…。

「ゴホッ、ゴフッ」

だけど、その前にどうやら僕はココまでのようだ…。

また吐血をした僕は、2人と同じようにその場に倒れる。

「兄さん、刺しちゃってゴメン…。」

その時、救急車の音が微かに聞こえてきた。

僕は、最後の力を振り絞って意識不明の兄さんに謝る。

「もし、生まれ変わって…ゴホッ…巡り逢えたら、ゴフッ…次は…兄弟じゃなくて、恋人関係だったら…ゲホッ…良い、な…。」

結局、兄さんと研磨さんの生死を確かめる事は出来ず、僕の命の灯火は完全に消えた。
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白いエモアイコン:共感したエモアイコン:なごんだエモアイコン:怖かった

ストーリーメニュー

TOPTOPへ