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黒王子と白王子

第2章 同じクラス・佐藤ゆら



ギィィー....バタン


私は引っ張られるまま五十嵐くんについていったら


校長室!?


「な、なんで入れるの....?」

「まーまー。どうでもいいっしょ」


結構凄いことなんだけど.....


わたしは扉の前に突っ立っていると

「座っちゃいなよソファに」


五十嵐くんが笑顔で言った


勝手に座っていいのかな......


迷っている私を見かねた五十嵐くんが


「大丈夫だって。校長からは許可もらってマース」


とおちゃらけた感じで言った。


...突っ立っているのも失礼.....だよね。

座らなきゃ。


「あ、ちょっとまってゆらちゃん。黒いソファと白いソファどっちに座る?」

「えっ....」


どっちにしよう.....いま五十嵐くんが座ってるソファは白.....


五十嵐くんの隣に座ったら流石に失礼だよね...


「えっと、じゃ....黒で」

「ちぇ....ま、いっか!」


隣に座らないからなのかな.....ごめんなさい....


その時


ギィィー.....


「あっ、きたきた。琉空ー。見ての通りゆらちゃんは琉空のソファに座りました〜。好き勝手にどーぞ」


そういって五十嵐くんは校長室を出た。

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