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花音学園完結物語

第6章 ~蘇る夏の海のトラウマ~

-好文視点-

「おい、好文…。」

「夏海先輩の泳ぎ…。」

照明と光輝が、夏海さんのキレのない泳ぎを見て、心配しながら俺に話しかけてくる。

「夏海さん…。」

泳ぎのキレだけじゃなく、スピードも落ちていた。

-夏海視点-

「はぁ…はぁ…はぁ…はぁっ」

『とにかく、説教は後だよ
今は、砂浜の方に戻ることが先だ』

僕は、持って来たビート板を好文君に渡す。

『えっ、でも夏海さんが…。』

『僕は大丈夫だから、好文君は体力的にキツいでしょ!!』

『はい…。』

躊躇してる好文君を一喝して、砂浜に向かって一緒に泳ぎ出した。

「はぁ…はぁ…はぁ…はぁっ」

『ッ…。』

しまった、足をつってしまった…。

『夏海さん?』

『好文君は先に…うわっ』

荒波が僕を襲う。

「はぁ…はぁ…はぁ…はぁっ」

泳ぐ度に、去年あの出来事が脳裏に浮かび、僕の精神に襲いかかる。

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