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花音学園完結物語

第6章 ~蘇る夏の海のトラウマ~

「拓也、拓也~!!」

女性は、母親だろうか。

必死に名前を呼びかけながら、海を泳ごうとしているが波も段々強くなっていき、なかなか男の子に近づけないでいる。

「おい、あれヤバいんじゃないのか!?」

「近くにライフセイバーは!?」

周りを見回すが、ライフセイバーどころか他に人もあまりいない…。

数人の人達が、様子を見守る形でどうすればいいか、わからないでいるみたいだ。

「僕、行って来ます!!」

「おい、琥珀!!」

琥珀君が、砂浜に置いておいたビート板を持って、荒れる海へ飛び込み泳ぎ始めた。

「琥珀ー!!」

男の子を助けるために、ビート板で海を泳いでいる琥珀君を、珊瑚君が追いかけて海へ入って泳ぐ。

「あっ…。」

『ッ…。』

しまった、足をつってしまった…。

『夏海さん?』

『好文君は先に…うわっ』

荒波が僕を襲う。

「あっ…あっ…。」

「夏海さん?」

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