
大切な人へ
第19章 Xmas あなたは私にとって大切な人
自然と手を繋いだまま席を立った
『最高でした!こんな感動したの初めてかも
ありがとうございました』
興奮気味の私に彼はよかったって笑ってた
あの幕の前で彼に話しかける
『このタイトルが嬉しくて...
きたとたん泣いちゃってごめんなさい』
先生は幕を見て少し照れたようにあぁって言ってた
このコンサートのタイトル
『あなたは私にとって大切な人です』
そこは気にしてなかったんだって 笑
でもいいの!嬉しかったから
中庭のツリーは近くで見ると大きくて
キラキラ輝いていた
今まで言ったことなかったけど
どうしてもほしいものがあるの...
『一緒に...写真撮ってもらえませんか?』
絶対に人に見せないからって言っても
嫌だろうなって思って言えなかった
『やっぱりだ...「いいよ 撮ろう」
あっさりとそう言われてびっくりした
...でもあっさりじゃないよね
私を信用してくれてるんだよね?
ツリーの前で自撮りで撮った写真
たった1枚しかない先生との写真
私の宝物にするね
先生も大事にしてくれる?
