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大切な人へ

第22章 冬休み


は?って照れ隠ししてるけどね


「つーか顔赤いけど…大丈夫?」

『そう言われたらこの店暑いかも』

「いや…今日寒いくらい…
やっぱり体調悪いんじゃないか?帰ろ」

立ち上がった瞬間グルンって視界が回った…

「おい…」

彼の声が少し小さく聞こえる…


『大丈夫…』

落ち着いてゆっくり立つと歩けた

でも自転車は無理っぽくて結局井川くんの家に
またおじゃますることになってしまった

もう行かないって約束したのに…

でもベッドに寝かせてもらうと凄く楽で
体が深く沈んだように感じた


彼は薬をすぐに買いに行ってくれた
ついでに飲みものとかも…

「病人は黙って寝てろ」

そう言って部屋を出ていってしまった

私が寝づらいだろうって思ったからだ

もう井川くんのツンデレ変換にも慣れて
自動的にできるようになってきたよ


目を閉じるといつの間にか眠ってた…

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