
大切な人へ
第22章 冬休み
色々お世話になったからお礼に作ってきたんだよって
言ったら健くんはふーんって言って完食してくれた
健くんはご馳走様って言って部屋に上がっていった
井川くんは横で片付けを手伝ってくれる
「顔色よくなった もう大丈夫そう?」
手元を見たまま話す井川くん
『お陰様で。もう完全に大丈夫!
でも無理やり来ちゃったけど迷惑だった?』
「いや?うまかったし...サンキュ」
小さな声...
私もありがとうって言ったらもういいって
食後のコーヒーを入れてくれてソファーに座る
前から思ってたけど井川くんちって大きい
広々としたリビングに立派なソファー...
それに2人とも綺麗に食事をしてた
どこを見てもいいお家柄なのが伝わってくる
『今日も部活だったんでしょ?明日も?』
「うん。明日は午前だけで元旦だけ休み」
『それからまたずっと練習?すごいね...』
「好きでやってるけど課題が終わんねぇんだよな
かなり残ってるし...」
はぁーってため息をついてコーヒー飲んでるけどさ...
『じゃ今からやろう!』
「は?今?」
『まだ9時だし!分からないとこも教えるから!』
嫌そうな彼を引っ張って部屋に移動して準備した
