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大切な人へ

第22章 冬休み


どんどん進んでいく課題にテンションが上がって
彼の疲れた顔に気付くのが遅かった

『ごめん 笑 今日も部活だったのに疲れたね』

「いや...練習よりこっちの方がきつい」

ははって笑ってるけど眠そう...


『今日は終わろうか お疲れさま!
明日の午後も一緒にしよっか お昼作ってくるよ』

「...それって昼から出かけるまでするってこと?」

『yes! of course!』

まじかよきついーって笑ってごろんとなった


でも多分井川くんは頑張れると思う
教えるときはいつも真剣だし素直に頑張れるから

そんな彼を見てると私も頑張れるから




31日

朝からまた課題に取り組む
今日手にしたのは選択制の課題。
国語なら小論文。数学や理科や社会はレベルアップした
問題集。私が選んだのは英語の英作文だ。

これだけは優秀なものはコンクールに選出される
もし選ばれたら内申点もあがるし進学に有利だ

それに私は書きたいことがあったから...



お昼には食事を作って井川くんの家に行った
健くんは朝から友達と遊びに行って明日まで留守らしい

チャイムをならすといかにも今シャワーを浴びたらしい
井川くんが出迎えてくれた

濡れた髪でTシャツにジャージで...

『おじゃまします...』


どうして自分が赤くなってるのかわからなかった


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