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大切な人へ

第22章 冬休み


昨日は簡単に作ったから今日はきちんと
和食を作ってきて一緒に食べる

「美味い」

食べ始めて一言そう言ってくれた
彼を見ると淡々と食べている...

『...よかったです』

嬉しいのと
なんだか恥ずかしいのはどうして?



「2学期末の試験は何番だった?」

『1つ下がっちゃった 3番』

「でもすごいな...
昨日みたいなペースでやってんの?」

昨日は気付いたら2時間以上続けていた

『んー。調子がいい時はもっとしてるかも』

「ありえねぇ! 笑」

『何時間も野球できる方がすごいよ!絶対無理』

「じゃぁ何が得意なの?勉強以外で」

『私の取柄は音楽だけかな』


洗い物が終わって少しソファーに座る

「音楽?得意なんだ?」

『得意って言うより大好き!小さい頃からしてたし
中学まで吹奏楽してた。歌も好きだよ』

「へぇー。ちょっと意外」

どっちかと言えば音痴っぽいって言われてショック...
でもここで歌うのは恥ずかしいしな

それよりも今日はお勉強の日ですから!
まったりしてる彼をまた部屋に連れていく


『最近よくここにいる気がする』

「だな 笑」

だんだん抵抗がなくなってるのって良くないよね...



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