
大切な人へ
第22章 冬休み
あっと言う間にもう今年もあと15分
紗羅たちに目を向けると腕を組んで
ぴったりとくっついていて笑ってる
いいな...
私はスマホを取り出しメールを打った
あんな風に過ごしたかった彼に送る
今年ももう終わりますね
来年は一緒にこんなイベントに行きたいな
送ったメールに少し切なくなる...
来年の今頃は...
私たちはどうしてるかな...
顔を上げると紗羅と目が合って
マフラーを一瞬指さして笑ってる
私は多分真っ赤だったと思う...
3...2...1... happy newyear~‼
大きな歓声と近くで花火が上がった‼
綺麗...
冬の澄んだ空気に光る花火はすごく綺麗だった
間もなくイベントも終わり
4人で駅の方にまた歩いていく
これからどうしよっかって紗羅が言ったら
「カラオケいかね?藍野の歌聞いてみたい」
井川くんの言葉に固まる私...
美優の?って聞く紗羅に上手いらしいとか言ってるし
まだ聞いてないくせにやめてよ~‼
その流れでカラオケに来ちゃった...
何年ぶり?中学以来だよ
『久しぶりすぎて緊張する...』
「美優と来たことなかったもんね」
部屋に入ると大きなポスターが張られていて
95点以上出したお部屋は2016円引き!
と書かれていた...
『すごい!こんなに引いてくれるの?』
そう言った私に3人の視線がささる...
「美優出したことあるの?」
え...
