
大切な人へ
第25章 天変地異
先に私と担任が部屋を出された
『すみませんでした!
個人的な感情でお騒がせしてごめんなさい』
「もういいよ…」
担任はなんとも言えない顔をしていた
『1つ…いいですか?』
なんだ?って担任が顔をあげてくれた
『噂ってなんですか?
私は誰にも何にも言われてませんでした…』
冬休みに見られてからもう一ヶ月たつ今に
どうしていきなりこんなことになってるの?
「詳しいことは言えないけど…
生徒側からじゃないから安心していい」
じゃぁどこから…?
心当たりがもうないのに
『私の話しは納得してもらえたんでしょうか…
先生が罰を受けることはないですよね?』
「何もなかったなら罰もないだろ。心配すんな」
『心配です!私のせいなのに…
先生は悪くない!私が巻き込んだの!』
ポロポロ涙が溢れるけど続ける
『罰があるなら私が受けます‼
転校だって退学だって受けますから‼』
「落ち着け‼それはお前が決めることじゃない‼」
担任の大きな声に固まる…
「騒ぐとまた鈴木先生に迷惑がかかるぞ…
もう今日は帰れ」
ポンっと背中を叩かれた…
『すみませんでした…失礼します』
とぼとぼ廊下を歩きだし
階段に曲がる頃 担任はまた校長室に入っていった
