
大切な人へ
第28章 波乱の体育祭
『はぁ...』
彼の横にわたしも寝てぐったりしてると
ぽんっと肩に手を置かれてまたビクッてなった
「そんなによかった?」
意地悪く囁かれて 恥ずかしくてうつ伏せになる
『そーゆーこと言わないでよ...』
「だってすっげーかんじっ」
言い終わる前に枕をぎゅっと押し付けた
『もーやだ!意地悪‼』
恥ずかしすぎて顔から火が出そうだった
枕を取り上げられてぎゅっとされた
「ごめんごめん。可愛かったからつい
今すげー幸せだわ...」
顔は見えないけど声は本当に嬉しそうだった
私は何も言わずぎゅっと抱きしめ返した
「本当はもうちょっと我慢しようと思ってたけど...
嫌じゃなかった?」
『うぅん...嬉しかった
想ってくれてるってすごく感じた』
「当たり前じゃん。どんだけ好きだと思ってんの」
激甘井川くん大好き 笑
嬉しくてもっと近くでぎゅーっとする
背中にまわした腕でその広さに実感する...
『胸も背中も大きいね...温かいし』
気持ちよくて綺麗な背中に手を滑らせる
「それ...誘ってんの?」
想像と全然違うリアクションにぱっと手を離した
『そんなつもりじゃなくて...気持ちよくて』
「それが誘ってるって言うんだよ!」
一気に怒った口調になってシュンとしてしまう
激甘終了...
