
大切な人へ
第28章 波乱の体育祭
「今までそういうのでどんだけ我慢したと思ってんの」
『...今まで?』
不機嫌そうにはぁってため息をつく...
「無防備なんだよ!前から言ってんのに
赤くなったり、目が泳いだり、近づいたり...
あれ男誘ってるから。やめろよ」
強い口調にこわばって固まる私
「...怒ってないからさ。自覚してくれよ」
急に優しい口調になって頭を撫でる...
なんなのこのツンデレ...
でもこれ前にも言われたし先生にも...
そんなつもりないんだけどな
「あーでも...もう1回したくなった」
『今日はもう無理!』
背中からおしりまで撫でられてぐっと胸を押した
「谷間すごいな...」
はい誘った!って上に乗られて優しくキスをされると...
拒めなくて流されそうになる
「今度は最後まで優しくする...」
甘く囁かれてきゅんとする
彼のツンデレは...ずるいと思う
今度からはちゃんとゴムつけようねって言ったら
少し残念そうにわかったって言ってくれた
大切なことだと思うからちゃんとしなくちゃね
もう夕方になっててお母さんが心配するって言って
少し嫌がる彼を帰した
彼の気配が染みついた身体を洗わないと
勉強に集中できなさそうでまたシャワーを浴びた
え?何これ...
鏡の中に映る私の体にたくさんの...キスマーク?
どれも服に隠れるところだけどびっくりした
初めて自分の体に見たそれにまた顔が熱くなる
